脳卒中を起こしながら、一命を落とさずに済むのはいわめて幸運なことではありますけれども、それはまた、長い病気との闘いの始まりでもがあるのではないでしょうか。
脳卒中の後遺症から機能を回復することは、その闘いの大きなテーマとなります。しかしその、一方で、患者本人は元より、家族一丸となって脳卒中の再発を防がなくてはなりません。
それには、当面の敵である脳卒中を起こす危険因子について知らねばなりません。
高血圧、糖尿病、高脂血症、心房細動、喫煙、ストレスなど多くの危険因子が解明されました。
医療と行政の協力で危険因子の抑制に取り組んだ結果、脳卒中の発症年齢はある程度遅らせることができましたけれども、発症総数は依然増え続けているところです。それは、高齢化に伴う血管障害の増加が原因といわれているところです。
そのため、発症後の再発防止が大きな課題となりました。
脳卒中は大変再発しやすい病気です。高血圧、糖尿病、高脂血症などを合併している患者は食事療法と薬物療法を併用するなどして、健康維持に努めなくてはなりません。
脳卒中のリハビリ中の薬物療法では、個々の治療目標を達成するために、薬物の用量・用法は厳格に守る必要があると思います。必要な薬物の服用状況が悪い人は、脳卒中再発のリスクをひきずっているのです。